ザ・リアル・マッコイ McCoy Tyner |
マッコイ・タイナーは、1960年からジョン・コルトレーン・グループにて演奏活動し、「インプレッションズ」「バラード」など数々の名盤に名を連ね、飛躍を遂げ、自己のスタイルを確立した。60年代半ばにコルトレーンから独立し、ブルーノートにて自己のコンポを率いて独自の音楽を探求していく。 そのブルーノートでのリーダー第1弾となる本作は、全曲オリジナルの名曲などを揃え、自己の目指す方向に最もふさわしいテナー・サックスのジョー・ヘンダーソン、マッコイと同時期にコルトレーン・グループを退団したドラムのエルヴィン・ジョーンズ、さらに当時マイルス・デイヴィス・コンポのベーシストだったロン・カーターというメンバーを起用。フレッシュでパワフルな聴き応えのある演奏を繰り広げる。 1曲目の〈パッション・ダンス〉は、マッコイの代表的な曲。マッコイのピアノとヘンダーソンのテナー・サックスのユニゾンで奏でられる強力でフレーズの格好良いテーマ。マッコイは力強いタッチの流れるようなピアノ、続くヘンダーソンは高速フレーズを豪快にアドリブを展開し、エルヴィンの激しい熱いソロと続きます。 2曲目〈コンテンプレーション〉は、スロー・テンポでちょっと落ち着いた感じの曲。ヘンダーソンはハードなブロウを展開します。マッコイは繊細なタッチと洗練されたジャズというものを醸し出します。カーターは重厚なベース・ソロを繰り広げる。この曲も後々の作品によく使われています代表曲。 youtube.com/watch?v=Z8o1sqHUlgc 3曲目〈フォア・バイ・ファイブ〉は、ヘンダーソンのリフで始まる急速調のナンバー。ヘンダーソンは奔放かつ大胆にアドリブを繰り広げ、マッコイはここでも躍動的に冴えわたる演奏を展開していく。 youtube.com/watch?v=1CO-eIhgxuU 4曲目は幻想的なバラードの〈サーチ・フォー・ピース〉、ピアノ演奏から始まり、テナー・サックスのヘンダーソンは静寂感に包まれるようなメロディーを奏でる。マッコイは華麗なプレイでムードたっぷり盛り上げている。ヘンダーソンも温かく歌心あるソロを聴かせている。 5曲目〈ブルース・オン・ザ・コーナー〉は、ミディアム・テンポで、ユニークなメロディーから始まるマッコイの代表曲。マッコイはリラックスしていて、歯切れのよいブルージーなピアノが存分に味わえます。、ヘンダーソンは適度の太さで鳴り、重量感溢れる演奏をを繰り広げている。 youtube.com/watch?v=64lWx44RjdU ザ・リアル・マッコイの商品詳細ページ |
![]() Recorded. April 21, 1967. BlueNote. McCoy Tyner piano Joe Henderson tenor sax Ron Carter bass Elvin Jones drums 1. Passion Dance 8:45 2. Contemplation 9:10 3. Four By Five 6:35 4. Search For Peace 6:25 5. Blues On The Corner 6:05 |